「つれづれなる昼間」の現代語訳・口語訳・意味・品詞分解
原文
世の中に物語といふもののあんなるを、
いかで見ばやと思ひつつ、
つれづれなる昼間、
よひゐなどに、姉、継母などやうの人々の、その物語、かの物語、光源氏のあるやうなど、
ところどころ語るを聞くに...
現代語訳・口語訳・意味
世の中に物語というものがあるそうだが、どうにかして見てみたいと思い続けて、
手持ち無沙汰な昼間や、夜遅くまでおきているときなどに、姉や継母などのような人々が、その物語、あの物語、光源氏の様子などについて、あれこれ話すのを聞いていると...
品詞分解
| つれづれなる | ナリ活用の形容動詞「つれづれなり」の連体形 |
| 昼間、 | 名詞 |
主な出典
【更級日記「門出・あこがれ」】
東路の道の果てよりも、なほ奥つ方に生ひ出でたる人、いかばかりかはあやしかりけむを、いかに思ひ始めけることにか、世の中に物語といふもののあんなるを、いかで見ばやと思ひつつ、つれづれなる昼間、よひゐなどに、姉、継母などやうの人々の、その物語、かの物語、光源氏のあるやうなど、ところどころ語るを聞くに、いとどゆかしさまされど、わが思ふままに、そらにいかでかおぼえ語らむ。