ところどころ/所々
このテキストでは、古文単語「
ところどころ/所々」の意味、解説とその使用例を記している。
名詞
■意味1
あちらこちら、別々の所。
[出典]:
木曾最期 平家物語
「義仲、都にていかにもなるべかりつるが、これまで逃れ来るは、汝と一所で死なんと思ふためなり。
所々で討たれんよりも、一所でこそ討死をもせめ。」
[訳]:義仲は、都でどのようにでもなるつもりであったが、ここまで逃げてきたのは、お前と同じ場所で死のうと思ったからだ。
あちらこちらで討たれるよりも、同じ場所で討ち死にをしようではないか。
■意味2
(複数の貴人をさして)
方々、人々。