正負の数の四則計算
このテキストでは、正負の数の四則計算(しそくけいさん)のうち、
足し算と
引き算について誰でも理解ができるよう、具体例を用いて、できるだけわかりやすい解説を心がけています。
正負の数とは
正負の数とは、プラスの数(正の数)とマイナスの数(負の数)のことです。
正負の数をわかりやすく解説!【中1数学】
四則計算とは
正負の数を
足したり、引いたり、掛けたり、割ったりすることを
四則計算といいます。それでは、具体的な計算方法についてみていきましょう。
足し算(加法)
足し算は、数と数を合わせることです。例えば、 1+2 は 1 に 2 を
加えるという意味です。そのため、足し算のことを加法(かほう)と言ったりもします。
①正の数同士を足す場合と、②正の数と負の数を足す場合、③負の数同士を足す場合とにわけて考えます。
■①正の数と正の数の足し算
1+2
これは普通の足し算と同じですね。
1+2=3
この数式を、数直線を使って考えてみましょう。
まず数直線上に1をとります。2を足すと、1にあった点は右に2つ移動して3となります。
「正の数を足す」ということは数直線を右に進むということだと覚えておいてください。
■②正の数と負の数の足し算
足し算に登場するのは正の数だけではありません。例えば次のような場合です。
1+(-2)
この式は、正の数と負の数を足しています。この数式を、先ほどと同じように数直線を使って考えてみます。
まず数直線上に1をとります。ここに-2を足すとどうなるでしょうか。1にあった点は左に2つ移動して-1となりました。
「負の数を足す」ということは、数直線を左に進むということと覚えておきましょう。
これを数式で表すと次のようになります。
1+(-2)=1-2=-1
正の数と負の数を足すとき、実際には引き算となるわけですね。
■③負の数と負の数の足し算
では負の数と負の数の足し算の場合はどうでしょうか。
(-1)+(-2)
先ほどの正の数と負の数の足し算と同じように、数直線で考えてみます。
まず数直線上に-1をとります。ここに-2を足すとどうなるでしょうか。
「負の数を足す」ということは、数直線を左に進むんでしたね。左に2進んで-3が答えとなります。
これを数式で表すと次のようになります。
(-1)+(-2)=(-1)-2=-3
符号が異なる数の足し算は引き算になると覚えておきましょう。