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9_80 文章の読み解き / 文章の読み解き

百人一首『しのぶれど色に出でにけりわが恋はものや思ふと人の問ふまで』現代語訳と解説(倒置法など)

著者名: 走るメロス
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百人一首(40)平兼盛/歌の意味と読み、現代語訳、単語、品詞分解


しのぶれど 色に出でにけり わが恋は ものや思ふと 人の問ふまで


このテキストでは、百人一首に収録されている歌「しのぶれど色に出でにけりわが恋はものや思ふと人の問ふまで」のわかりやすい現代語訳・口語訳と解説(倒置法など)、そして品詞分解を記しています。この歌は、百人一首の他に、拾遺和歌集にも収録されています。



百人一首とは

百人一首は、平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて活動した公家・藤原定家が選んだ和歌集です。100人の歌人の和歌を、1人につき1首ずつ選んで作られています。


原文

しのぶれど 色に出でにけり わが恋は ものや思ふと 人の問ふまで


ひらがなでの読み方

しのぶれど いろにいでにけり わがこひは ものやおもふと ひとのとふまで



現代語訳

人目につかないように隠していましたが、(とうとう)顔に出てしまいました、私の恋は。「何か物思いをしているのですか」、と人が尋ねるまでに。


解説・鑑賞のしかた

この歌の詠み手は、平兼盛(たいら の かねもり)です。平安時代を代表する歌人で「拾遺和歌集」や「後拾遺和歌集」に歌が収録されています。

この歌は、960年に開かれた天徳内裏歌合(てんとくだいりうたあわせ)において詠まれたもので、壬生忠見(みぶ の ただみ)が詠んだ歌「恋すてふ 我が名はまだき 立ちにけり 人知れずこそ 思ひそめしか」に勝利したものです。


沙石集には、歌合に負けた壬生忠見が、あまりのショックで体調を崩し、死んでしまったという話が見られます。(真意は不明)
沙石集『歌ゆえに命を失ふ事(天徳の御歌合のとき〜)』の現代語訳


主な技法・単語・文法解説

倒置法

「我が恋」が主語の倒置法となっています。


品詞分解

※名詞は省略しています。



しのぶれバ行上二段活用「しのぶ」の已然形
接続助詞
格助詞
出でダ行下二段活用「いづ」の連用形
完了の助動詞「ぬ」の「連用形
けり詠嘆の助動詞「けり」の終止形
代名詞
格助詞
係助詞
もの
係助詞
思ふハ行四段活用「おもふ」の連体形
格助詞
格助詞
問ふハ行四段活用「とふ」の連体形
まで副助詞



著者情報:走るメロスはこんな人

学生時代より古典の魅力に取り憑かれ、社会人になった今でも休日には古典を読み漁ける古典好き。特に1000年以上前の文化や風俗をうかがい知ることができる平安時代文学がお気に入り。作成したテキストの総ページビュー数は1,6億回を超える。好きなフレーズは「頃は二月(にうゎんがつ)」や「月日は百代の過客(くゎかく)にして」といった癖のあるやつ。早稲田大学卒業。
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全訳読解古語辞典 第四版 三省堂
ベネッセ全訳古語辞典 改訂版 Benesse

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