原点以外の任意の点Pからの距離
原点Oから直線の距離の求め方については
こちらのテキストで学習しました。続いて、原点Oからではなく、任意の点P(x₁、y₁)から直線l:ax+by+c=0 の距離の求め方について学習しましょう。
わかりやすくするために、図1のように点Pが原点Oとかぶるように平行移動させます。つまり点Pを、
x軸方向に-x₁、y軸方向に-y₁平行移動するのです。
同じように直線lも平行移動させ、移動し終わったあとの直線をl’とします。
このとき、l’の方程式は
とまとめることができます。
さて、
前回のテキストで原点Oから直線l:ax+by+c=0までの距離は
で表すことができると導きましたね。今回の①の式に限って言えば、cの部分が
ax₁+by₁+c
になっていると解釈できます。つまり、任意の点P(x₁,y₁)から直線l:ax+by+c=0までの距離は
で求めることができる、ということになります。