はじめに
植物の成長はすべて、植物ホルモンの働きによって担われています。
ここでは、植物ホルモンの中で植物の茎を伸ばす作用のある
オーキシンについて説明をしています。
オーキシン
オーキシンは茎の先端や若葉で合成され、成長する部分へと移動していきます。
このオーキシンにはいくつか特徴があります。
植物内での移動
まず移動する方向ですが、必ず
先端から基部へと移動します。逆方向に移動することはありません。これを極性移動と言います。
さらに植物内を移動するとき、オーキシンは
光のあたらない方向をチョイスして動きます。不思議ですね。
オーキシン濃度
植物は、根・茎・葉・花と部位によってオーキシンの適性濃度が変わってきます。そのために、例えば茎を成長させるのに最適なオーキシン濃度が、根の成長の妨げになってしまうこともあります。
成長に必要なオーキシン濃度の強さは、
茎>芽>根の順に高くなっています。