不等式の証明
等式a=bを証明するためには、a-b=0 であることを示せばよかったですね。不等式でも同じように、
a>bを証明するためには、a-b>0であることを示せばよいのです。
この考えを利用して次の問題を解いてみましょう。
a>b、c>dのとき、a+c>b+d であることを証明しましょう。
■※解答へのヒント
a+c>b+dであるためには(a+c)ー(b+d)>0であることを示せば良いのです。
■解答
a>bより a-b>0 …①
c>dより c-d>0 …②
(a+c)-(b+d)=a-b+c-d
①と②より
a-b+c-d>0 となるので
(a+c)ー(b+d)>0 ゆえに
a+c>b+d は成り立つ。
不等式を証明するためには、左辺-右辺 (もしくは右辺-左辺)をしてその不等号が成り立つかを確認すればよい