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古文単語「うつろふ/移ろふ」の意味・解説【ハ行四段活用】

著者名: 走るメロス
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うつろふ/移ろふ

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「うつろふ」には
①移ろふ
②写ろふ
などの用法があるが、ここでは「①移ろふ」を扱う。
ハ行四段活用

未然形うつろは
連用形うつろひ
終止形うつろふ
連体形うつろふ
已然形うつろへ
命令形うつろへ


意味1:自動詞

移住する、移り住む

[出典]橋姫 源氏物語
「この川面は、網代の波も、この頃はいとど耳かしかましく静かならぬを、とて、かの阿闍梨の住む寺の堂に移ろひ給ひて、七日のほど行ひ給ふ。」

[訳]:この川のほとりは、網代の波も、この頃はいっそう耳について静かではないので、といって、あの阿闍梨の住む寺の堂にお移りになられて、七日ほどお勤めになります。


意味2:自動詞

色づく、色が変わっていく

[出典]うきたる世 紫式部日記
「いろいろ移ろひたるも、黄なるが見どころあるも、さまざまに植ゑたてたるも...」

[訳]:色とりどりに変わっていく菊も、黄色で見どころのある菊も、いろいろと植え込んである菊も...


意味3:自動詞

色あせる

[出典]刑部卿敦兼と北の方 古今著聞集
「ませのうちなる白菊も 移ろふ見るこそあはれなれ
われらが通ひて見し人も かくしつつこそかれにしか」

[訳]:垣根の内側にある白菊も、色あせるのを見るのはしみじみと心打たれる。
私が通って結婚した人も、このように枯れるように私の心から離れてしまった。


意味4:自動詞

心が変わる、顔色が変わる

[出典]古今和歌集
「色見えで移ろふものは世の中の人の心の花にぞありける」

[訳]:(草木や花であれば、色あせていく様が目に見えるけれど、)外見には見えずに色あせてしまう(変わってしまう)ものは、人の心に咲く花であったのだなぁ。


意味5:自動詞

花が散る

[出典]:古今和歌集
「たれこめて春の行方も知らぬ間に待ちし桜もうつろひにけり」

[訳]:簾を垂らして室内に籠もり、春が移りゆく様子も知らないうちに、(あれほど)待っていた桜の花も散ってしまったのだなあ。


意味6:自動詞

盛りがすぎる、衰えていく

[出典]:万葉集
「世間を常なきものと今ぞ知る奈良の都のうつろふ見れば」

[訳]:世の中を無情なものだと今知ったことです。奈良の都が衰えるのを見ると。

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全訳読解古語辞典 第四版 三省堂
ベネッセ全訳古語辞典 改訂版 Benesse

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