図のように、直方体ABCD-EFGHを赤線で切り取ったとします。するとその断面は△ACFとなります。この△ACFの面積Sを求めなさい
空間図形の代表的な問題です。
うーん…ややこしいですね。
まず
△ACFの面積を求めるときに、どのようなアプローチをしたらいいのかを考えましょう。
考え方
今まで習った、三角形の面積を求める方法は2つあります。
1つが、
S=底辺×高さ÷2 …①
もう1つが

…② でしたね。
高校1年にもなって①で問題を解かせるとは思えないので、②の定理で求めてみましょう。(※どの解法アプローチを使うかの決定なんてこんなものです。)
解答
では、△ACFの面積Sを求めるために必要な値は何でしょうか。
△ACFの2つの辺の長さとその辺が形成する角度のサインですね。
各辺の長さは、△ACD、△AEF、△CFGにそれぞれ
三平方の定理を当てはめればもとまります。
△ACDにおいて
AC>0より
同じように、△AEF、△CFGでも三平方の定理を使い

、

となります。
では△ACFだけを図式してみましょう。
問題は、この△ACFの面積Sを求めなさいということです。
△の3辺だけではサインの値は求まりませんが、余弦定理よりコサインの値なら求めることができます。
ここではsin∠Fを求めれるように、cosFをまず求めます。(∠A、∠Cを使ってやっても構いません。)
余弦定理より

より
sinF>0なので
これでやっとsinFが求まりました。
ここから面積Sを求めます。

なので
これが答えです。
空間図形の問題はよくテストにも出ますので、苦手意識を持たないようにしましょう。