正四面体に含まれる三角形の面積を求める問題
図のように、正四面体ABCDにおいて、辺CDの中点を"M"とします。またAからBMに垂線をおろし、その交点を"H"とします。"∠AMB=θ"、"AB=a"とするとき、次の値を求めなさい。
(1) cosθ
(2) cosABM
(3) AH
(4) △ABMの面積S
(1) cosθ
cosθを求めるために、△ABMに
余弦定理を適用できないかを考えます。ABCDが正四面体であることから、△BCDと△ACDは正三角形なので、
・BC=AC=a
・∠BCM=∠ACM=60°
これを用いると、AMとDMの長さを求めることができそうですね。この2つの値が求まれば△ABMに
余弦定理を適用できそうなので、AMとBMの長さを求めるところから始めましょう。
△ACMは、∠AMC=90°とする直角三角形なので、
CA=a、∠ACM=60°より、
正三角形BCDにおいてMはCDの中点であることから、∠BMC=90°。
このことから△BCMにおいても△ACMと同様にして、
△ABMに
余弦定理を適用します。
"AB²=AM²+BM²−2・AM・BM・cosθ"より
よって
(2) cosABM
(1)で求めた値をもとに、△ABMにおいて∠ABMに注目をして
余弦定理を適用します。
"AM²=AB²+BM²−2・AB・BM・cosABM"より
よって
(3) AH
△AMHは、∠AHM=90°とする直角三角形なので、
変形すると、"
AH=AM・sinθ" ー①
(1)より、
また、
なので、
sin²A+cosA²=1"の公式より、
0°<θ<180°の範囲で"sinθ>0"なので
これらを①に代入すると、
(4) △ABMの面積S
(1)と(3)より、△ABMの底辺と高さがわかりました。