2次関数の最大最小値は、
xの定義域によってその値が変化します。
次の問題を一緒に解いてみましょう。

…①のグラフにおいて
1:-1≦x≦0
2:0≦x≦2
3:2≦x
の場合のそれぞれのyの最大最小値を求めなさい、という問題です。
解法
まず、①の式を変形して、グラフを描いてみましょう。
ですので、①は(1、3)を頂点とする下に凸のグラフになります。
それでは1から順にみていきましょう。
■1:-1≦x≦0 のとき
グラフから、x=-1のときにy=7、x=0のときにy=4となりますので、yの範囲は 4≦y≦7 となります。
よって
最大値は、y=7(x=-1のとき)、
最小値は、y=4(x=0のとき)が答えです。
■2:0≦x≦2 のとき
グラフから、x=0のときにy=4、x=2のときにy=4となります。
しかしよくみてみると、x=1のときにy=3となり、これが最小値であることがわかります。
以上のことから
最大値は4(x=0、2)、
最小値は3(x=1)
■3:2≦x のとき
グラフから、x=2のときにy=4
このグラフでは、2≦xのときのyの値は、xの値が増加するにつれてyも増えていきます。ですので、
xに制限のない今回の条件下では、yの最大値は存在しないことになります。
よって、
最大値なし、
最小値4(x=2)が答えです。
xの範囲が定められていなければ最大値が存在しない。これが下に凸の2次関数のグラフの特徴でもあります。