2次関数の最大値と最小値
最大値と最小値を求める問題だからといって、必ずしも最大値と最小値がどちらも存在するとは限りません。次の問題をみてみましょう。
練習問題
関数"y=x²+2x+2"(−2<x<1)
に最大値と最小値があれば、それらを求めなさい
まずはグラフをかきます。
最大値最小値を求めるためには、必ずグラフをかくようにしましょう。
"y=x²+2x+2"を
平方完成すると、"y=(x+1)²+1"なので、グラフは次のようになります。
そして赤矢印に囲まれた範囲が、−2<x<1の範囲です。
ここで注意しなければならないのは、定義域"−2
<x
<1"です。不等号に"="が入っていませんね。つまり、
x=−2、x=1のときのyの値は勘定にいれないということになります。
このとき最大値は、与えられた条件ではわからないので、「最大値なし」となります。
一方で、最小値は、x=−1のときにyの値が最小の値1となります。
・最大値なし
・最小値1(x=−1)
最大値と最小値を求める問題だからといって、必ずしも最大値と最小値がどちらも存在するとは限らない。