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伊勢物語『うるはしき友』(むかし、男、いとうるはしき友ありけり〜)の品詞分解

著者名: 走るメロス
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伊勢物語『うるはしき友』

このテキストでは、伊勢物語の第46段『うるはしき友』(むかし、男、いとうるはしき友ありけり〜)の品詞分解を記しています。



※伊勢物語は平安時代初期に書かれた歌物語です。作者は未詳ですが、在原業平がモデルではないかと言われています。
品詞分解

※名詞は省略しています。


■むかし、男、いとうるはしき友ありけり。かた時さらずあひ思ひけるを、人の国へいきけるを、いとあはれと思ひて、別れにけり。

むかし、ー
男、ー
いと副詞
うるはしきシク活用の形容詞「うるはし」の連体形
友ー
ありラ行変格活用「あり」の連用形
けり。過去の助動詞「けり」の終止形
かた時ー
さらラ行四段活用「さり」の未然形
ず打消の助動詞「ず」の連用形
あひ思ひハ行四段活用「あひおもふ」の連用形
ける過去の助動詞「けり」の連体形
を、接続助詞
人ー
の格助詞
国ー
へ格助詞
いきカ行四段活用「いく」の連用形
ける過去の助動詞「けり」の連体形
を、接続助詞
いと副詞
あはれナリ活用の形容動詞「あはれなり」の語幹
と格助詞
思ひハ行四段活用「おもふ」の連用形
て接続助詞
別れラ行下二段活用「わかる」の連用形
に格助詞
けり。過去の助動詞「けり」の終止形



■月日経ておこせたる文に、「あさましく、対面せで、月日の経にけること。忘れやしぬまひにけむと、いたく思ひわびてなむはべる。

月日ー
経ハ行下二段活用「ふ」の連用形
て接続助詞
おこせサ行下二段活用「おこす」の連用形
たる完了の助動詞「たり」の連体形
文ー
に、格助詞
「あさましくシク活用の形容詞「あさまし」の連用形
対面せサ行変格活用「たいめんす」の未然形または名詞「たいめん」+サ行変格活用「す」の未然形「せ」
で接続助詞
月日ー
の格助詞
経ハ行下二段活用「ふ」の連用形
に格助詞
ける過去の助動詞「けり」の連体形
こと。ー
忘れラ行下二段活用「わする」の連用形
や係助詞(係り結び)
しサ行変格活用「す」の連用形
給ひ尊敬・補助動詞・ハ行四段活用「たまふ」の連用形
に完了の助動詞「ぬ」の連用形
けむ過去推量のの助動詞「けむ」の連体形(係り結び)
と、格助詞
いたくク活用の形容詞「いたし」の連用形
思ひわびバ行上二段活用「おもひわぶ」の連用形
て接続助詞
なむ係助詞(係り結び)
はべる。丁寧・補助動詞・ラ行変格活用「はべる」の連体形(係り結び)



■世の中の人の心は、目離(めか)るれば忘れぬべきものにこそあめれ」といへりければ、よみてやる。

世ー
の格助詞
中ー
の格助詞
人ー
の格助詞
心ー
は、係助詞
目かるれラ行下二段活用「めかる」の已然形
ば接続助詞
忘れラ行下二段活用「わする」の連用形
ぬ完了の助動詞「ぬ」の終止形
べき当然/推量の助動詞の「べし」の連体形
ものー
に断定の助動詞「なり」の連用形
こそ系助詞(係り結び)
あラ行変格活用「あり」の連体形「ある」の撥音便「あん」の「ん」の無表記
めれ。」推量の助動詞「めり」の已然形(係り結び)
と格助詞
いへハ行四段活用「いふ」の已然形「
り完了の助動詞「り」の連用形
けれ過去の助動詞「けり」の已然形
ば、接続助詞
よみマ行四段活用「よむ」の連用形
て接続助詞
やる。ラ行四段活用「やる」の連体形



■「目離るとも思ほえなくに忘らるる時しなければおもかげに立つ」

「目離るラ行下二段活用「めかる」の終止形
と格助詞
も系助詞
思ほえヤ行下二段活用「おもほゆ」の未然形
な打消の助動詞「ず」の未然形
く接尾語
に接続助詞または間投助詞
忘らラ行四段活用「わする」の未然形
るる可能の助動詞「る」の連体形
時ー
し副助詞
なけれク活用の形容詞「なし」の已然形
ば接続助詞
面影ー
に格助詞
立つ」タ行四段活用「たつ」の終止形

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全訳読解古語辞典 第四版 三省堂
ベネッセ全訳古語辞典 改訂版 Benesse

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