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古文単語「あく/飽く」の意味・解説【カ行四段活用】

著者名: 走るメロス
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あく/飽く

このテキストでは、カ行四段活用の動詞「あく/飽く」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

「あく」には
明く
開く/空く
③飽く
などの用法があるが、ここでは「③飽く」について扱う。
カ行四段活用

未然形あか
連用形あき
終止形あく
連体形あく
已然形あけ
命令形あけ


意味1:自動詞

満足する、満ち足りた気持ちになる

[出典]:宇治拾遺物語
「あはれ、いかで芋粥にあかん。」

[訳]:ああ、どうにかして芋粥に満足したい。(満足するほど食べたい)


意味2:自動詞

うんざりする、十分すぎて嫌になる

[出典]:閑居の気味 方丈記
「魚は水に飽かず。魚にあらざれば、その心を知らず。」

[訳]:魚は水にうんざりすることはない。(しかし私は)魚ではないので、その心はわからない。




意味3:補助動詞

十分〜する。すっかり〜する、うんざりするほど〜する

※この用法の場合、動詞の連用形に付いて用いられる。
[出典]馬のはなむけ・門出 土佐日記
「上中下、酔ひ飽きて、いとあやしく、潮海のほとりにて、あざれ合へり。」

[訳]:身分の高い者も中くらいな者も低い者も、すっかり酔っ払っ、たいそう不思議なことに、海のほとりで、(魚肉が腐るはずのないのに)ふざけあっている。

※「酔ひ飽く」で一語とする場合もある。

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ベネッセ全訳古語辞典 改訂版 Benesse
全訳読解古語辞典 第四版 三省堂

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