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ことば / 単語 古文単語「やうなり」の意味・解説【助動詞】
著者名:
走るメロス
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「やうなり」の意味・活用・使用例【助動詞】
このテキストでは、古文単語「 やうなり」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
助動詞
未然形 | やうなら | ◯ |
連用形 | やうなり | やうに |
終止形 | やうなり | ◯ |
連体形 | やうなる | ◯ |
已然形 | やうなれ | ◯ |
命令形 | ◯ | ◯ |
※活用語の連体形、助詞「の/が」の後につく。
■意味1:比況・類似
まるで〜のようだ、〜に似ている。
[出典]: 黒鳥のもとに・白波 土佐日記
「これを見れば、春の海に秋の木の葉しも散れる やうにぞありける。」
[訳]:これを見ると、春の海に まるで秋の木の葉が散っている よう(な情景)であった。
■意味2:例示
例えば〜のようだ。
[出典]:鳥は 枕草子
「雀などのやうに、常にある鳥ならば...」
[訳]:例えば雀などのように、いつもいる鳥ならば...
■意味3:婉曲
〜のようだ、〜みたいだ。
[出典]: 筑紫に、なにがしの押領使 徒然草
「筑紫に、なにがしの押領使などいふ やうなる者のありけるが...」
[訳]:筑紫に、何々の押領使(という職についていた)などという ような者がいたのですが
■意味4:願望・意図
〜ように。
[出典]: 徒然草
「すべて男をば、女に笑はれぬ やうにおほしたつべしとぞ。」
[訳]:何事につけても男は、女に笑われない ように育てあげるべきだということだ。
■意味5:状態
〜ように見える、〜のように思われる。
[出典]:桐壷 源氏物語
「おのづから御心うつろひて、こよなく思し慰むる やうなるも...」
[訳]:自然と(帝の)お心は(藤壺へ)移ってゆき、この上もなくお気持ちが慰められる ように思われるのも...
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全訳読解古語辞典 第四版 三省堂 |
ベネッセ全訳古語辞典 改訂版 Benesse |
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