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古文単語「やむ/止む」の意味・解説【マ行四段活用/マ行下二段活用】

著者名: 走るメロス
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やむ/止む

このテキストでは、古文単語「やむ/止む」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

「やむ」には
①止む
②病む
などがあるが、ここでは「①止む」を扱う。
①マ行四段活用

未然形やま
連用形やみ
終止形やむ
連体形やむ
已然形やめ
命令形やめ


意味1:自動詞

止まる、中断する、やむ、死ぬ

[出典]或者、子を法師になして 徒然草
「余りに物騒がし。雨止みてこそ。」

[訳]:あまりにもせっかちだ。雨がやんでから(にしたらよいではないですか)。


意味2:自動詞

中止になる、(予期していたことが)起こらないで終る

[出典]:古今和歌集
「斎院を代へられむとしけるを、そのことやみにければ、詠める。」

[訳]:斎院を交代なさろうとしたのですが、そのことは中止になったので、詠んだ(歌)。


意味3:他動詞

(病気や苦痛が)
治る、治まる

[出典]かぐや姫の生ひ立ち 竹取物語
「翁、心地悪しく、苦しきときも、この子を見れば、苦しきこともやみぬ。」

[訳]:翁は気分が悪く、苦しいときも、この子を見ると、苦しいこともおさまりました。




②マ行下二段活用

未然形やめ
連用形やめ
終止形やむ
連体形やむる
已然形やむれ
命令形やめよ


意味1:他動詞

終わりにする、やめる、止める

[出典]:心なしと見ゆる者も 徒然草
「上のおごり費やす所をやめ...」

[訳]:為政者がぜいたくをし浪費することをやめ...


意味2:他動詞

(病気/癖などを)
治す

[出典]:手習 源氏物語
「今はかばかりにて、いたはりやめたてまつりたまへ。」

[訳]:今はこの程度にして、病気を治して差し上げてください。

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全訳読解古語辞典 第四版 三省堂
ベネッセ全訳古語辞典 改訂版 Benesse

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