ねぶたし/眠たし
このテキストでは、ク活用の形容詞「
ねぶたし/眠たし」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
形容詞・ク活用
未然形 | ねぶたく | ねぶたから |
連用形 | ねぶたく | ねぶたかり |
終止形 | ねぶたし | ◯ |
連体形 | ねぶたき | ねぶたかる |
已然形 | ねぶたけれ | ◯ |
命令形 | ◯ | ねぶたかれ |
■意味
眠たい、眠い。
[出典]:
にくきもの 枕草子
「
ねぶたしと思ひて臥したるに、蚊の細声にわびしげに名のりて、顔のほどに飛びありく。」
[訳]:
眠たいと思って横になっていると、蚊が細い声でやるせなさそうに羽音をたてて、顔のあたりを飛び廻っている(のはしゃくに障る)。