新規登録 ログイン

9_80 ことば / 単語

古文単語「くゆる/燻る/薫る」の意味・解説【ラ行四段活用】

著者名: 走るメロス
Text_level_1
マイリストに追加
くゆる/燻る/薫る

このテキストでは、ラ行四段活用の動詞「くゆる/燻る/薫る」の意味、活用、解説とその使用例を記しています。

ラ行四段活用

未然形くゆら
連用形くゆり
終止形くゆる
連体形くゆる
已然形くゆれ
命令形くゆれ


意味1:自動詞

(煙やにおいが)
立ち上がる、くすぶる

[出典]絵仏師良秀 宇治拾遺物語
「けぶり・炎くゆりけるまで、おほかた、向かひのつらに立ちてながめければ...」

[訳]:煙や火が立ち上ったときまで、総じて、家の向かいに立って(その様子を)眺めていたので...


意味2:自動詞

恋い慕う、思い悩む

[出典]:大和物語
「人知れぬ心のうちにもゆる火は煙もたたでくゆりこそすれ」

[訳]:人に知られないように心の中で(あなたを恋い慕い)燃える火は、煙は立たずに心の中でくすぶり、悩み後悔しているところです。

※「くゆる」は「燻ゆ」と「悔ゆ」がかかる掛詞として訳している。

Related_title
もっと見る 

Keyword_title

Reference_title
全訳読解古語辞典 第四版 三省堂
ベネッセ全訳古語辞典 改訂版 Benesse

この科目でよく読まれている関連書籍

このテキストを評価してください。

※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。

 

テキストの詳細
 閲覧数 27,712 pt 
 役に立った数 13 pt 
 う〜ん数 1 pt 
 マイリスト数 0 pt 

知りたいことを検索!

まとめ
このテキストのまとめは存在しません。