導関数を求める
関数"f(x)"を微分して導関数"f'(x)"を求める問題をみていきましょう。
この手の問題は、次のように出題されます。
次の関数を微分しなさい。
(1) f(x)=x²+4x−3
(2) f(x)=3x³−2x²+x+5
(3) f(x)=x²(x³+x²)
「関数f(x)を微分して導関数f'(x)を求めなさい」なんて丁寧には聞かれません。「関数を微分しなさい」と問われたら、導関数を求めるんだなと解釈しましょう。
■(1) f(x)=x²+4x−3
「
簡単な導関数の求め方」でみたように、関数を微分するためには、
指数を前にもってきて、次数を1つ下げる
んでしたね。例えば"f(x)=x²"を微分すると、"f'(x)=2x"となるんでした。ここがわからない人は、
簡単な導関数の求め方・例題を見てもう一度復習をしてから読み進めてください。
"f(x)=x²+4x−3"のように、項がいくつもある場合は、それぞれの項を微分します。今回であれば、"x²"、"4x"、"−3"をそれぞれ微分します。
"x²"を微分すると、"2x"
"4x"を微分すると、"4"
"−3"を微分すると、"0"(
記号のついていない項を微分すると0になるんでしたね。)
以上から"f'(x)"は、
f'(x)=2x+4
となります。
■(2) f(x)=3x³−2x²+x+5
続けていきましょう。解き方は(1)と同じです。
"3x³"、"2x²"、"x"、"5"をそれぞれ微分していきます。
"3x³"を微分すると、"9x²"
"2x²"を微分すると、"4x"
"x"を微分すると、"1"
"5"を微分すると、"0"
以上から"f'(x)"は、
f'(x)=9x²−4x+1
■(3) f(x)=x²(x³+x²)
第3問です。このような場合はまず、式を展開してカッコをはずしてから考えます。
f(x)=x²(x³+x²)=x⁵+x⁴
あとは(1)、(2)と同じ解き方です。
"x⁵"を微分すると、"5x⁴"
"x⁴"を微分すると、"4x³"
以上から"f'(x)"は、
f'(x)=5x⁴+4x³