新規登録 ログイン

9_80 その他 / その他

蜻蛉日記原文全集「かくてかぞふれば」

著者名: 古典愛好家
Text_level_1
マイリストに追加
蜻蛉日記

かくてかぞふれば

かくてかぞふれば、夜見ぬことは三十余日、昼見ぬことは四十余日なかりけり。いとにはかに、あやしといへばおろかなり。心もゆかぬ世とはいひながら、まだいとかかる目は見ざりつれば、見る人々もあやしうめづらかなりと思ひたり。ものしおぼえねば、ながめのみぞせらるる。人目もいとはづかしうおぼえて、おつる泪(なみだ)おしかへしつつふして聞けば、うぐひすぞをりはえて鳴くにつけて、おぼゆるやう。

うぐひすもごもなきものや思ふらん みな月はてぬねをぞなくなる     

                              
                           

 
Tunagari_title
・蜻蛉日記原文全集「かくてかぞふれば」

Related_title
もっと見る 

Keyword_title

Reference_title
The University of Virginia Library Electronic Text Center and the University of Pittsburgh East Asian Library http://etext.lib.virginia.edu/japanese/
長谷川 政春,伊藤 博,今西 裕一郎,吉岡 曠 1989年「新日本古典文学大系 土佐日記 蜻蛉日記 紫式部日記 更級日記」岩波書店

この科目でよく読まれている関連書籍

このテキストを評価してください。

※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。

 

テキストの詳細
 閲覧数 8,240 pt 
 役に立った数 1 pt 
 う〜ん数 2 pt 
 マイリスト数 0 pt 

知りたいことを検索!