連比とは
これを変形させると、"
a:b:c=x:y:z"となります。このとき、"a:b:c"を、"a、b、cの
連比"といいます。連比は、"a:b:c"のように、
3数以上のときに用いる言葉で、"a:b"では連比にはなりません。
問題1:等式の証明
"a:b:c=1:2:3"のとき、次の等式を証明しなさい。
a²:b²:c²=1:4:9
比例式を定数kを用いて表す
連比が条件である場合も、
比例式が条件である場合と同様に、定数kを用いて条件を変形させていきます。
"a:b:c=1:2:3"ということは"a=k、b=2k、c=3k"とおくことができますね。
(※"a:b:c=k:2k:3k=1:2:3"となるため。)
このとき"a²:b²:c²"は
a²:b²:c²=(k)²:(2k)²:(3k)²=k²:4k²:9k²=1:4:9
となります。以上から、この等式が成り立つことが証明されました。
問題2:値を求める
"a:b:c=1:2:3"、"a+b+c=36"のとき、a、b、cの値を求めなさい
今度は「証明問題」ではなくて、「a、b、cの値を求める問題」が出てきました。
解き方は問題1と同じで、連比を定数kを用いて表してから解いていきます。
"a:b:c=1:2:3"ということは"a=k、b=2k、c=3k"とおくことができますね。(問題1と同じです。)これを、"a+b+c=36"に代入します。
a+b+c=k+2k+3k=6k=36
これを解くと、"k=6"が求まります。
あとはk=6を"a=k、b=2k、c=3k"に代入するだけです。
"a=6、b=12、c=18"が答えとなります。