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枕草子 原文全集「集は/歌の題は/おぼつかなきもの」

著者名: 古典愛好家
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集は

集は古万葉。古今。


歌の題は

歌の題は宮こ。葛。三稜草(みくり)。駒。霰(あられ)。


おぼつかなきもの

おぼつかなきもの。

十二年の山ごもりの法師の女親(めおや)。しらぬ所に、闇なるに行きたるに、あらはにもぞあるとて、火もともさで、さすがに並みゐたる。

今いできたるものの、心もしらぬに、やむごとなき物持たせて人のもとにやりたるに、遅くかへる。ものもまだ言はぬちごの、そりくつがへり、人にもいだかれずなきたる。
            
            
              
              

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・枕草子 原文全集「集は/歌の題は/おぼつかなきもの」

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萩谷朴 1977年「新潮日本古典集成 枕草子 上」 新潮社
渡辺実 1991年「新日本古典文学大系 枕草子・方丈記」岩波書店
松尾聰,永井和子 1989年「完訳 日本の古典 枕草子」小学館

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