■「文を書き置きてまからむ。恋しからむ折々、取り出でて見給へ。」とて、うち泣きて書く言葉は、
| 「文 | ー |
| を | 格助詞 |
| 書き置き | カ行四段活用・連用形 |
| て | 接続助詞 |
| まから | ラ行四段活用・未然形 |
| む。 | 意志の助動詞・終止形 |
| 恋しから | 形容詞・シク活用・未然形 |
| む | 婉曲の助動詞・連体形 |
| 折々、 | ー |
| 取り出で | ダ行下二段活用・連用形 |
| て | 接続助詞 |
| 見 | マ行上一段活用・連用形 |
| たまへ。」 | 尊敬の補助動詞・ハ行四段活用・命令形 |
| とて、 | 格助詞(または「と」格助詞+「て」接続助詞) |
| うち泣き | 接頭語+カ行四段活用・連用形 |
| て | 接続助詞 |
| 書く | カ行四段活用・連体形 |
| 言葉 | ー |
| は、 | 係助詞 |
■「この国に生まれぬるとならば、嘆かせ奉らぬほどまで侍らむ。過ぎ別れぬること、かへすがへす本意なくこそおぼえ侍れ。脱ぎおく衣を形見と見給へ。
| 「こ | 代名詞 |
| の | 格助詞 |
| 国 | ー |
| に | 格助詞 |
| 生まれ | ラ行下二段活用・連用形 |
| ぬる | 完了の助動詞・連体形 |
| と | 格助詞 |
| なら | 断定の助動詞・未然形 |
| ば、 | 接続助詞 |
| 嘆か | カ行四段活用・未然形 |
| せ | 使役の助動詞・連用形 |
| 奉ら | 謙譲の補助動詞・ラ行四段活用・未然形 |
| ぬ | 打消の助動詞・連体形 |
| ほど | ー |
| まで | 副助詞 |
| はべら | ラ行変格活用・未然形・謙譲語 |
| む。 | 意志の助動詞・終止形 |
| 過ぎ | ガ行上二段活用・連用形 |
| 別れ | ラ行下二段活用・連用形 |
| ぬる | 完了の助動詞・連体形 |
| こと、 | ー |
| 返す返す | 副詞 |
| 本意なく | 形容詞・ク活用・連用形 |
| こそ | 係助詞 |
| 覚え | ヤ行下二段活用・連用形 |
| はべれ。 | 丁寧の補助動詞・ラ行四段活用・已然形 |
| 脱ぎおく | カ行四段活用・連体形 |
| 衣 | ー |
| を | 格助詞 |
| 形見 | ー |
| と | 格助詞 |
| 見 | マ行上一段活用・連用形 |
| 給へ。 | 尊敬の補助動詞・ハ行四段活用・命令形 |
■月の出でたらむ夜は、見おこせ給へ。見捨て奉りてまかる空よりも、落ちぬべき心地する。」と書き置く。
| 月 | ー |
| の | 格助詞 |
| いで | ダ行下二段活用・連用形 |
| たら | 完了の助動詞・未然形 |
| む | 婉曲の助動詞・連体形 |
| 夜 | ー |
| は、 | 係助詞 |
| 見おこせ | サ行下二段活用・連用形 |
| たまへ。 | 尊敬の補助動詞・ハ行四段活用・命令形 |
| 見捨て | タ行下二段活用・連用形 |
| 奉り | 謙譲の補助動詞・ラ行四段活用・連用形 |
| て | 接続助詞 |
| まかる | ラ行四段活用・連体形・謙譲語 |
| 空 | ー |
| より | 格助詞 |
| も、 | 係助詞 |
| 落ち | タ行上二段活用・連用形 |
| ぬ | 強意の助動詞・終止形 |
| べき | 推量の助動詞・連体形 |
| 心地 | ー |
| する。」 | サ行変格活用・連体形 |
| と | 格助詞 |
| 書き置く。 | カ行四段活用・終止形 |
※つづく:
『天の羽衣(かぐや姫の昇天:天人の中に持たせたる箱~)』の品詞分解
関連テキスト
・竹取物語『
冒頭』(今は昔、竹取の翁といふもの〜)
・竹取物語『
蓬莱の玉の枝』(くらもちの皇子は〜)
・竹取物語『
火鼠の皮衣』(家の門に持て至りて立てり)
・竹取物語『
帝の求婚』(帝、にはかに日を定めて~)
・竹取物語『
かぐや姫の嘆き』(八月十五日ばかりの月に出でゐて、~)
・竹取物語『
かぐや姫の昇天』(かかるほどに、宵うち過ぎて、〜)
・竹取物語『
かぐや姫の昇天』(立てる人どもは~)
・竹取物語『
かぐや姫の昇天』(竹取、心惑ひて~)
・竹取物語『
かぐや姫の昇天』(天人の中に持たせたる箱~)
著者情報:走るメロスはこんな人
学生時代より古典の魅力に取り憑かれ、社会人になった今でも休日には古典を読み漁ける古典好き。特に1000年以上前の文化や風俗をうかがい知ることができる平安時代文学がお気に入り。作成したテキストの総ページビュー数は1,6億回を超える。好きなフレーズは「頃は二月(にうゎんがつ)」や「月日は百代の過客(くゎかく)にして」といった癖のあるやつ。早稲田大学卒業。