テストに役立つ!竹取物語「かぐや姫の昇天/天の羽衣」の品詞分解
このテキストでは、
竹取物語の一節「
かぐや姫の昇天」の「
天人の中に持たせたる箱~」から始まる部分の品詞分解を記しています。書籍によっては「
天の羽衣」と題するものもあるようです。
現代語訳
『天人の中に持たせたる箱~』の現代語訳
竹取物語とは
竹取物語は、平安時代初期に成立したとされる物語です。正確な成立年や作者は未詳です。
品詞分解
※名詞は省略しています。
■天人の中に、持たせたる箱あり。天の羽衣入れり。またあるは不死の薬入れり。一人の天人言ふ、「壺なる御薬奉れ。きたなき所のもの聞こしめしたれば、御心地悪しからむものぞ。」とて、
天人 | ー |
の | 格助詞 |
中 | ー |
に | 格助詞 |
持た | タ行四段活用・未然形 |
せ | 使役の助動詞・連用形 |
たる | 存続の助動詞・連体形 |
箱 | ー |
あり。 | ラ行変格活用・終止形 |
天の羽衣 | ー |
入れ | ラ行四段活用・已然形又は命令形 |
り。 | 存続の助動詞・終止形 |
また | 接続詞 |
ある | 連体詞 |
は | 係助詞 |
不死 | ー |
の | 格助詞 |
薬 | ー |
入れ | ラ行四段活用・已然形又は命令形 |
り。 | 存続の助動詞・終止形 |
一人 | ー |
の | 格助詞 |
天人 | ー |
言ふ、 | ハ行四段活用・終止形 |
「壺 | ー |
なる | 存在の助動詞・連体形 |
御薬 | ー |
奉れ。 | ラ行四段活用・命令形 |
きたなき | 形容詞・ク活用・連体形 |
所 | ー |
の | 格助詞 |
もの | ー |
聞こし召し | サ行四段活用・連用形 |
たれ | 完了の助動詞・已然形 |
ば、 | 接続助詞 |
御心地 | ー |
悪しから | 形容詞・シク活用・未然形 |
む | 推量の助動詞・連体形 |
もの | ー |
ぞ。」 | 終助詞 |
とて、 | 格助詞または格助詞「と」+接続助詞「て」 |
■持て寄りたれば、いささかなめ給ひて、少し形見とて、脱ぎ置く衣に包まむとすれば、ある天人包ませず、御衣を取り出でて着せむとす。
持て寄り | ラ行四段活用・連用形 |
たれ | 完了の助動詞・已然形 |
ば、 | 接続助詞 |
いささか | 副詞 |
なめ | マ行下二段活用・連用形 |
たまひ | 尊敬の補助動詞・ハ行四段活用・連用形 |
て、 | 接続助詞 |
少し | 副詞 |
形見 | ー |
とて | 格助詞または格助詞「と」+接続助詞「て」 |
脱ぎおく | カ行四段活用・連体形 |
衣 | ー |
に | 格助詞 |
包ま | マ行四段活用・未然形 |
む | 意志の助動詞・終止形 |
と | 格助詞 |
すれ | サ行変格活用・已然形 |
ば、 | 接続助詞 |
ある | ラ行変格活用・連体形 |
天人 | ー |
包ま | マ行四段活用・未然形 |
せ | 使役の助動詞・未然形 |
ず。 | 打消の助動詞・終止形 |
御衣 | ー |
を | 格助詞 |
取り出で | ダ行下二段活用・連用形 |
て | 接続助詞 |
着せ | サ行下二段活用・未然形 |
む | 意志の助動詞・終止形 |
と | 格助詞 |
す。 | サ行変格活用・終止形 |