テストに役立つ!徒然草『九月二十日のころ』の品詞分解
このテキストでは、
徒然草の一節「
九月二十日のころ」(
九月二十日のころ、ある人に誘はれたてまつりて~)の品詞分解を記しています。
現代語訳
徒然草「九月二十日のころ」の現代語訳と解説
徒然草とは
徒然草は
兼好法師によって書かれたとされる随筆です。
清少納言の『
枕草子』、
鴨長明の『
方丈記』と並んで「
古典日本三大随筆」と言われています。
品詞分解
※名詞は省略しています。
■九月二十日のころ、ある人に誘はれたてまつりて、明くるまで月見ありく事侍りしに、思し出づる所ありて、案内せさせて、入り給ひぬ。
| 九月二十日 | ー |
| の | 格助詞 |
| ころ、 | ー |
| ある | 連体詞 |
| 人 | ー |
| に | 格助詞 |
| 誘は | ハ行四段活用「さそふ」の未然形 |
| れ | 受身の助動詞「る」の連用形 |
| たてまつり | 謙譲の補助動詞・ラ行四段活用「たてまつる」の連用形 |
| て、 | 接続助詞 |
| 明くる | カ行下二段活用「あく」の連体形 |
| まで | 副助詞 |
| 月 | ー |
| 見ありく | カ行四段活用「みありく」の連体形 |
| 事 | ー |
| 侍り | ラ行変格活用「はべる」の連用形・丁寧語 |
| し | 過去の助動詞「き」の連体形 |
| に、 | 接続助詞 |
| 思し出づる | ダ行下二段活用「おぼしいづ」の連体形・尊敬語 |
| 所 | ー |
| あり | ラ行変格活用「あり」の連用形 |
| て、 | 接続助詞 |
| 案内せ | サ行変格活用「あないす」の未然形または名詞「案内」+サ行変格活用「す」の未然形 |
| させ | 使役の助動詞「さす」の連用形 |
| て、 | 接続助詞 |
| 入り | ラ行四段活用「いる」の連用形 |
| 給ひ | 尊敬の補助動詞・ハ行四段活用「たまふ」の連用形 |
| ぬ。 | 完了の助動詞「ぬ」の終止形 |
■荒れたる庭の露しげきに、わざとならぬ匂ひ、しめやかにうち薫りて、忍びたるけはひ、いとものあはれなり。
| 荒れ | ラ行下二段活用「ある」の連用形 |
| たる | 存続の助動詞「たり」の連体形 |
| 庭 | ー |
| の | 格助詞 |
| 露 | ー |
| しげき | 形容詞・ク活用「しげし」の連体形 |
| に、 | 格助詞 |
| わざと | 副詞 |
| なら | 断定の助動詞「なり」の未然形 |
| ぬ | 打消の助動詞「ず」の連体形 |
| 匂ひ、 | ー |
| しめやかに | 形容動詞・ナリ活用「しめやかなり」の連用形 |
| うち薫り | ラ行四段活用「うちかをる」の連用形 |
| て、 | 接続助詞 |
| 忍び | バ行上二段活用/バ行四段活用「しのぶ」の連用形 |
| たる | 存続の助動詞「たり」の連体形 |
| けはひ、 | ー |
| いと | 副詞 |
| ものあはれなり。 | 形容動詞・ナリ活用「ものあはれなり」の終止形 |
ちょっと復習「ものあはれなり」の意味は?