まさる/増さる
このテキストでは、ラ行四段活用の動詞「
まさる/増さる」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
「まさる」には
①
勝る/優る
②増さる
などの用法があるが、ここでは「②増さる」を扱う。
ラ行四段活用
未然形 | まさら |
連用形 | まさり |
終止形 | まさる |
連体形 | まさる |
已然形 | まされ |
命令形 | まされ |
■意味:自動詞
強まる、増える、多くなる。
[出典]:
折節の 徒然草
「灌仏のころ、祭りのころ、若葉の梢涼しげに茂りゆくほどこそ、世のあはれも、人の恋しさも
まされ。」
[訳]:灌仏のころ、祭りをするころ、桜の若葉の梢が涼しげに生い茂っていく頃こそ、世の中の情趣も、人の恋しさも
強まる。