はじめに
このテキストでは、
古今和歌集で詠まれている「
風吹けば落つるもみぢ葉水きよみ散らぬかげさへ底に見えつつ」という歌について説明していきます。
原文
風吹けば落つるもみぢ葉水きよみ散らぬかげさへ底に見えつつ
現代語訳(口語訳)
風が吹くと散るもみじの葉が(水の上に)浮かんでいる。池の水が澄んでいるので、散らずにまだ枝に残っている葉の影までもが水底に映って見えている。
単語・解説
水きよみ | 形容詞の語幹+接尾語「み」 |
散らぬかげさへ | 「かげ」は、水に移ったもみじの葉のこと。まだ散らずに枝に残っている様 |
品詞分解
※名詞は省略しています。
風 | ー |
吹け | カ行四段活用・已然形 |
ば | 接続助詞 |
落つる | タ行上二段活用・連体形 |
もみぢ葉 | ー |
水 | ー |
きよみ | 形容詞・ク活用の語幹+接尾語 |
散ら | ラ行四段活用・未然形 |
ぬ | 打消の助動詞・連体形 |
かげ | ー |
さへ | 副助詞 |
底 | ー |
に | 格助詞 |
見え | ヤ行下二段活用・連用形 |
つつ | 接続助詞 |