「世を捨てたる法師の心地にも、いみじう世の憂へ忘れ、齢伸ぶる人の御ありさまなり。」の現代語訳・口語訳・意味・品詞分解
原文
世を捨てたる法師の心地にも、いみじう世の
憂へ忘れ、
齢伸ぶる人の御ありさまなり。
現代語訳・口語訳・意味
世を捨てた(私のような)法師の心の中にも、たいそう世間の不安を忘れて、寿命が延びるような(気にさせてくれる)光源氏のご様子です。
品詞分解
| 単語 | 品詞 | 敬意の向き |
| 世 | 名詞 | ー |
| を | 格助詞 | ー |
| 捨て | タ行下二段活用「すつ」の連用形 | ー |
| たる | 完了の助動詞「たり」の連体形 | ー |
| 法師 | 名詞 | ー |
| の | 格助詞 | ー |
| 心地 | 名詞 | ー |
| に | 格助詞 | ー |
| も、 | 係助詞 | ー |
| いみじう | シク活用の形容詞「いみじ」の連用形「いみじく」のウ音便 | ー |
| 世 | 名詞 | ー |
| の | 格助詞 | ー |
| 憂へ | 名詞 | ー |
| 忘れ、 | ラ行下二段活用「わする」の連用形 | ー |
| 齢 | 名詞 | ー |
| のぶる | バ行上二段活用「のぶ」の連体形 | ー |
| 人 | 名詞 | ー |
| の | 格助詞 | ー |
| 御ありさま | 名詞 | 僧都→光源氏 |
| なり。 | 断定の助動詞「なり」の終止形 | ー |
主な出典
【源氏物語「若紫・北山の垣間見」】
「この世にののしり給ふ光源氏、かかるついでに見奉り給はむや。世を捨てたる法師の心地にも、いみじう世の憂へ忘れ、齢伸ぶる人の御ありさまなり。いで御消息聞こえむ。」とて立つ音すれば、帰り給ひぬ。