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古文単語「わする/忘る」の意味・解説【ラ行四段活用/ラ行下二段活用】

著者名: 走るメロス
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「わする/忘る」の意味・活用・使用例【ラ行四段活用・ラ行下二段活用】

このテキストでは、古文単語「わする/忘る」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

※「わする」には、
①ラ行四段活用
②ラ行下二段活用
の用法がある。

①ラ行四段活用

未然形わすら
連用形わすり
終止形わする
連体形わする
已然形わすれ
命令形わすれ


意味1:他動詞

意図的に忘れる、記憶から消す、思わないようにする

[出典]伊勢物語
「目離るとも 思ほえなくに 忘らるる 時しなければ おもかげに立つ」

[訳]:(あなたとは)疎遠でいるとは思えません。忘れるときがありません。(あなたが)幻に現れるので。




②ラ行下二段活用

未然形わすれ
連用形わすれ
終止形わする
連体形わするる
已然形わするれ
命令形わすれよ


意味:他動詞

記憶から消える、つい忘れる

[出典]百人一首
忘れじの ゆく末までは 難ければ 今日を限りの 命ともがな」

[訳]:(あなたのことを)「忘れない」という(言葉が先々変わらずにある)ことは難しいので、(あなたにお逢いできた)今日限りの命であってほしいものです。

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ベネッセ全訳古語辞典 改訂版 Benesse
全訳読解古語辞典 第四版 三省堂

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