「罪得ることぞと、常に聞こゆるを」の現代語訳・口語訳・意味・品詞分解
原文
「いで、あな
幼や。
言ふかひなうものし給ふかな。おのがかく今日明日に
おぼゆる命をば、何とも思したらで、雀
慕ひ給ふほどよ。罪
得ることぞと、常に
聞こゆるを、
心憂く。」
現代語訳・口語訳・意味
(雀を籠に閉じ込めておくことは)
罪を受けることだと、いつも申し上げているのに
品詞分解
| 単語 | 品詞 | 敬意の向き |
| 罪 | 名詞 | ー |
| 得る | ア行下二段活用「う」の連体形 | ー |
| こと | 名詞 | ー |
| ぞ | 係助詞 | ー |
| と、 | 格助詞 | ー |
| 常に | 副詞 | ー |
| 聞こゆる | 謙譲語。ヤ行下二段活用「きこゆ」の連体形 | 尼君→紫の上 |
| を、 | 接続助詞 | ー |
主な出典
【源氏物語「若紫・北山の垣間見」】
尼君、「いで、あな幼や。言ふかひなうものし給ふかな。おのがかく今日明日におぼゆる命をば、何とも思したらで、雀慕ひ給ふほどよ。罪得ることぞと、常に聞こゆるを、心憂く。」とて、「こちや。」と言へばついゐたり。