「炭持て渡る」の現代語訳・口語訳・意味
原文
冬は
つとめて。雪の降りたるは言ふべきにもあらず、霜のいと白きも、またさらでもいと寒きに、火など急ぎ
おこして、炭持て渡るも、いと
つきづきし。
現代語訳・口語訳・意味
冬は早朝(が良い)。雪が降(り積も)っているのは言うまでもなく(素晴らしく)、霜が(降りて)とても白いのも、またそうでなくてもとても寒い(早朝)に、火などを急いでおこして、
(廊下などを)炭を持って移動することも、たいそう(冬の朝に)ふさわしい。
品詞分解
| 炭 | 名詞 |
| 持 | タ行四段活用「もつ」の連用形「もち」の促音便 |
| て | 接続助詞 |
| 渡る | ラ行四段活用「わたる」の連体形 |
主な出展
【枕草子冒頭】
冬はつとめて。雪の降りたるは言ふべきにもあらず、霜のいと白きも、またさらでもいと寒きに、火など急ぎおこして、炭持て渡るも、いとつきづきし。