「昔、男ありけり」の現代語訳・口語訳・意味
原文
昔、男
ありけり。
現代語訳・口語訳・意味
昔、男がいました。
品詞分解
| 昔、 | ー |
| 男 | ー |
| あり | ラ行変格活用「あり」の連用形 |
| けり。 | 過去の助動詞「けり」の終止形 |
主な出典
伊勢物語「東下り」
昔、男ありけり。その男、身をえうなきものに思ひなして、京にはあらじ、東の方に住むべき国求めにとて行きけり。
伊勢物語「芥川」
昔、男ありけり。女の、え得まじかりけるを、年を経てよばひわたりけるを、辛うじて盗み出でて...
伊勢物語「通ひ路の関守」
昔、男ありけり。東の五条わたりに、いと忍びて行きけり。
伊勢物語「ゆく蛍」
昔、男ありけり。人の娘のかしづく、いかでこの男にもの言はむと思ひけり。
伊勢物語「狩りの使ひ」
昔、男ありけり。その男、伊勢の国に狩りの使ひに行きけるに...
伊勢物語「さらぬ別れ」
昔、男ありけり。身はいやしながら、母なむ宮なりける。
伊勢物語「武蔵野」
昔、男ありけり。人のむすめを盗みて、武蔵野へ率てゆくほどに...