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古文単語「やどる/宿る」の意味・解説【ラ行四段活用】

著者名: 走るメロス
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やどる/宿る

このテキストでは、ラ行四段活用の動詞「やどる/宿る」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

ラ行四段活用

未然形やどら
連用形やどり
終止形やどる
連体形やどる
已然形やどれ
命令形やどれ


意味1:自動詞

泊まる、宿泊する

[出典]更級日記 菅原孝標女
「麓に宿りたるに、月もなく暗き夜の、闇に惑ふやうなるに...」

[訳]:山の麓に宿泊しましたが、月も出ておらず暗い夜が、闇に惑うようであったので...


意味2:自動詞

住む、一時的に住む

[出典]:夕顔 源氏物語
「仮にても、やどれる住まひのほどを思ふに...」

[訳]:仮のものであっても、住んでいる家の程度を思うと...




意味3:自動詞

留まる

[出典]百人一首 清原深養父
「夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを 雲のいづこに 月宿るらむ」

[訳]:夏の夜は、まだ日が暮れて間もない頃だというのにそのまま明けてしまったが、月は雲のどこのあたりに留まっているのだろうか。(あっという間に夜が明けたので、月は西の山に沈む間もなかったろうに。)


意味4:自動詞

(光や影などが)映る

[出典]新古今和歌集
「おもかげのかすめる月ぞやどりける春や昔の袖の涙に」

[訳]:「今年の春は昔の春ではない」と嘆いて袖にこぼした涙の上に、あの人の面影がかすんで見える月がうつっている。

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ベネッセ全訳古語辞典 改訂版 Benesse
全訳読解古語辞典 第四版 三省堂

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