恒等式
前回は

がxについての恒等式である場合、

であることを証明しました。
今回はその続きです。
恒等式における決め事
これを応用して、次の問題をといてみましょう。
 ^{2} %2Bb \left(x%2B2\right) %2Bc)
…ⅰ
がxについての恒等式であるとき、a、b、cそれぞれの値を求めてみましょう。
まず、見やすくするために右辺をxの項目ごとにまとめてみましょう。
右辺=
このことから、ⅰの式はxについての恒等式ですので

…ⅱ

…ⅲ

…ⅳ
この3つの式を満たすa、b、cを求めればよいということになります。
ⅱとⅲより

…ⅴ
ⅱ、ⅳ、ⅴより
以上のことからa=1、b=3、c=-10
恒等式と聞いたら、基準となる項目ごとにそろえ、左辺と右辺の係数が等しくなるように計算すれば良いのです。