恒等式
"(x+y)²"を展開してみましょう。
(x+y)²=x²+2xy+y²
この式は、
xとyにどんな値を入れても成り立ちます。そのような等式のことを
恒等式といいます。
"(x+y)²=x²+2xy+y²"の右辺は、
左辺を展開することで求められます。このような等式はすべて恒等式といえます。一方で、"x+y=a+b"は、x、y、a、bに入れる数字を選ばなければ成り立ちません。このような等式は恒等式ではないといえます。
<恒等式の性質>
ax²+bx+c=a'x²+b'x+c'がxについての恒等式である
⇄a=a'、b=b'、c=c'
※なんだか
複素数の相等に似ていますね。
練習問題
"(a+1)x²+(a−b)x+4=−4x+4"
がxについての恒等式となるように、定数aとbの値を定めてみましょう。
"(a+1)x²+(a−b)x+4=−4x+4"がxについての恒等式となるのは、
左辺と右辺の同じ次数の項の係数が等しくなるときなので
・a+1=0
・a−b=−4
の2式が導けます。これを解くと
a=−1、b=3