はて/果て
このテキストでは、古文単語「
はて/果て」の意味、解説とその使用例を記している。
名詞
■意味1
最後、終わり、しまい。
[出典]:
安元の大火 方丈記
「
果てには朱雀門(すざくもん)、大極殿(だいごくでん)、大学寮、民部省などまで移りて、一夜のうちに塵灰(ぢんくわい)となりにき。」
[訳]:
しまいには朱雀門、大極殿、大学寮、民部省などにまで(火が燃え)移って、一晩のうちに灰となってしまった。
■意味2
(道や国などが)
終わる所、最果て。
[出典]:
更級日記
「東路の道の
果てよりも...」
[訳]:京都から東国へ向かう道の
最果てよりも...
■意味3
喪のおわり、四十九日や一周忌。
■意味4
落ちぶれること、落ちぶれた姿、成れの果て。