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古文単語「やはらぐ/和らぐ/柔らぐ」の意味・解説【ガ行四段活用】

著者名: 走るメロス
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やはらぐ/和らぐ/柔らぐ

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ガ行四段活用

未然形やはらが
連用形やはらぎ
終止形やはらぐ
連体形やはらぐ
已然形やはらげ
命令形やはらげ


意味1:自動詞

柔和になる、おだやかになる

[出典]悲田院の尭蓮上人は 徒然草
「多かるなかに寺をも住持せらるるは、かくやはらぎたるところありて、その益もあるにこそとおぼえ侍りし。」

[訳]:(僧が)たくさんいる中でも、寺をも住職として管理なさっておられるのには、このように(心が)柔和になっているところがあって、そのおかげであるのだなあと思われたことでした。


意味2:自動詞

仲睦まじくなる、親しくなる

[出典]:日本書紀
「兄弟、よろこびやはらぎて...」

[訳]:兄と弟が喜び仲睦まじくなって...


意味3:他動詞

柔らかにする、穏やかにする

[出典]:若菜下 源氏物語
「天地をなびかし、鬼神の心をやはらげ...」

[訳]:天地を動かし、鬼神の心を穏やかにし...


意味4:他動詞

親しくさせる、仲良くさせる

[出典]:古今和歌集
「男女の仲をもやはらげ、猛き武士の心をも慰むるは歌なり。」

[訳]:男女の仲を親しくさせ、勇ましい武士の心をも慰めるのは歌である。


意味5:他動詞

わかりやすくする、平易にする

[出典]:沙石集
「わが国の詞にて和らげて...」

[訳]:私の国の言葉でわかりやすくして...

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全訳読解古語辞典 第四版 三省堂
ベネッセ全訳古語辞典 改訂版 Benesse

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