おもひすつ/思ひ捨つ
このテキストでは、タ行下二段活用の動詞「
おもひすつ/思ひ捨つ」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
タ行下二段活用
未然形 | おもひすて |
連用形 | おもひすて |
終止形 | おもひすつ |
連体形 | おもひすつる |
已然形 | おもひすつれ |
命令形 | おもひすてよ |
■意味:他動詞
見捨てる、顧みない、断念する。
[出典]:
折節の 徒然草
「山吹の清げに、藤のおぼつかなきさましたる、すべて、
思ひすてがたきこと多し。」
[訳]:山吹(の花)がさっぱりとしてきれいに(咲き)、藤(の花)がぼんやりとはっきりしない様子が、すべて、
見捨てにくいことである。