俳句の世界で多大なる功績を残した人物が江戸時代に3人存在しました。
松尾芭蕉、
与謝蕪村、
小林一茶です。
松尾芭蕉
弟子の
曽良とともに、東北・北陸・中部地方までの旅を記した紀行文「
奥の細道」が一番有名な著書でしょう。
「
月日は百代の過客にして行き交う年もまた旅人なり。」の冒頭はあまりにも有名です。一般教養としてこの1文ぐらいは覚えておいて損はないでしょう。
さて俳句のスタイルですが、
蕉風と呼ばれる、ひっそりとしていて上品な風流を確立させました。
与謝蕪村
与謝蕪村は俳人であると同時に、画家でもありました。そのために彼の俳句からは、絵画的な印象を受けると言われています。
・さみだれや大河を前に家二軒
・ちりて後おもかげにたつぼたん哉
人の心よりも、景色の方が先に浮かび上がる句ですね。
ちなみに、俳句と絵を一緒に描くアートである
俳画というジャンルを確立させたのは与謝蕪村であると言われています。
小林一茶
・雀の子そこのけそこのけお馬が通る
という句を耳にされた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
俳句という難しい世界観において、小林一茶は
日常から生まれた感情を大切に、庶民的な句を読み上げていきました。
主な著作は「
おらが春」です。