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古文単語「ごす/期す」の意味・解説【サ行変格活用】

著者名: 走るメロス
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ごす/期す

このテキストでは、サ行変格活用の動詞「ごす/期す」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

※「きす/期す」と読むと異なる意味になるので注意が必要
サ行変格活用

未然形ごせ
連用形ごし
終止形ごす
連体形ごする
已然形ごすれ
命令形ごせよ


意味1:他動詞

予定する、あらかじめ計画に入れておく

[出典]ある人、弓射ることを習ふに 徒然草
「道を学する人、夕には朝あらむことを思ひ、朝には夕あらむことを思ひて、重ねてねんごろに修せむことを期す。」

[訳]:仏道を修行する人は、夕方には明日の朝があるだろうと思い、朝には夕方があるだろうと思って、(あとで)もう一度丁寧に修行しようということをあらかじめ計画に入れておきます。


意味2:他動詞

期待する、待ち望む、将来に希望を抱く

[出典]:都遷り 方丈記
「時を失ひ世に余されて、期するところなき者は、憂へながらとまりをり。」

[訳]:(出世の)機会を失い世間から余所者にされて、将来に期待するところのない者は、愚痴をこぼしながら(旧都に)留まっている。




意味3:他動詞

覚悟する、決意する、決心する

[出典]:嗣信最期 平家物語
「敵の矢にあたって死なんこと、もとより期するところで候ふなり。」

[訳]:敵の矢に当って死ぬようなことは、もともと覚悟することでございます。

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全訳読解古語辞典 第四版 三省堂
ベネッセ全訳古語辞典 改訂版 Benesse

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