きす/期す
このテキストでは、サ行変格活用の動詞「
きす/期す」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
※「
ごす/期す」と読むと異なる意味になるので注意が必要。
サ行変格活用
未然形 | きせ |
連用形 | きし |
終止形 | きす |
連体形 | きする |
已然形 | きすれ |
命令形 | きせよ |
■意味:他動詞
取り決める、定める。
[出典]:故殿の御ために 枕草子
「月秋と期して身いづくか。」
[訳]:(かつて)月は秋(が素晴らしい)と定めて(愛でた人の)身はどこにあるのでしょうか。
■意味2:他動詞
誓う、約束する。
[出典]:五月ばかり 枕草子
「殿上にていひ期しつる本意もなくては...」
[訳]:殿上の間で言葉にして約束した目的も果たさずに...