かうてさぶらふ/斯うて候ふ
このテキストでは、古文単語「
かうてさぶらふ/斯うて候ふ」の意味、解説とその使用例を記している。
成り立ち
副詞「かくて」とハ行四段活用「さぶらふ」の終止形「さぶらふ」が一語になった「かくてさぶらふ」のウ音便。
連語
■意味
ごめんください。
[出典]:
二月つごもりごろに 枕草子
「黒戸に主殿寮きて、『
かうて候ふ。』と言へば...」
[訳]:黒戸(の部屋)に主殿寮の役人が来て「
ごめんください。」と言うので...
備考
もともとは「こうして控えております」という意味だが、転じて「ごめんください」という慣用的な挨拶の言葉となった。