「ねんず/念ず」の意味・活用・使用例【サ行変格活用】
このテキストでは、サ行変格活用の動詞「
ねんず/念ず」の意味、活用、解説とその使用例を記しています。
サ行変格活用
| 未然形 | ねんぜ |
| 連用形 | ねんじ |
| 終止形 | ねんず |
| 連体形 | ねんずる |
| 已然形 | ねんずれ |
| 命令形 | ねんぜよ |
■意味1:他動詞
祈る、祈願する。
[出典]:
枕草子 清少納言
「いささかさりげもなく、護法もつかねば、集りゐ
念じたるに...」
[訳]:少しも(物の怪が)去る様子もなく、護法もつかないので、(お祓いをうけている人の関係者が)集まり座って
祈っていたのですが...
■意味2:他動詞
我慢する、耐える。
[出典]:
宇治拾遺物語
「今一声呼ばれていらへむと、
念じて寝たるほどに...」
[訳]:もう一度呼ばれてから返事をしようと(思って)、
我慢して寝ているうちに...