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古文単語「おそろし/恐ろし」の意味・解説【形容詞シク活用】

著者名: 走るメロス
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おそろし/恐ろし

このテキストでは、シク活用の形容詞「おそろし/恐ろし」の意味、活用、解説とその使用例を記しています。

形容詞・シク活用

未然形おそろしくおそろしから
連用形おそろしくおそろしかり
終止形おそろし
連体形おそろしきおそろしかる
已然形おそろしけれ
命令形おそろしかれ


意味1

恐い、身に危険を感じる、恐ろしい

[出典]大鏡
「人々、物語申しなどし給うて、昔恐ろしかりけることどもなどに申しなり給へるに...」

[訳]:人々がとりとめのない話を(帝に)申し上げなさって、(その話題が)昔恐ろしかったことなどを申し上げなったときに...


意味2

驚くべきだ、たいしたものだ

[出典]:平家物語
「あな恐ろし。入道のあれほど怒りたまへるにちっとも恐れず、返事うちして立たることよ。」

[訳]:ああ、たいしたものだ。入道があんなにも怒っていらっしゃるのにもかかわらず少しも恐れずに、返事をして立っていらっしゃることよ。


備考

「恐ろしう」は「おそろし」の連用形「おそろしく」のウ音便。
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ベネッセ全訳古語辞典 改訂版 Benesse
全訳読解古語辞典 第四版 三省堂

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