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白居易『長恨歌(漢皇重色思傾国〜)』書き下し文・現代語訳と解説 その1

著者名: 走るメロス
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原文(白文)

承歓侍宴無閑暇
春従春遊夜専夜
後宮佳麗三千人
三千寵愛在一身
金屋粧成嬌侍夜
玉楼宴罷酔和春
姉妹弟兄皆列土
可憐光彩生門戸
遂令天下父母心
不重生男重生女

書き下し文

歓を承(う)け宴に侍して閑暇(かんか)無く
春は春の遊びに従ひ夜は夜を専らにす
後宮の佳麗三千人
三千の寵愛一身に在り
金屋(きんおく)粧(よそほ)ひ成りて嬌として夜に侍し
玉楼(ぎょくろう)宴罷(や)んで酔ひて春に和す



姉妹弟兄皆土を列(つら)ぬ
憐れむべし光彩の門戸に生ずるを
遂に天下の父母の心をして
男を生むを重んぜず女を生むを重んぜしむ

現代語訳(口語訳)

皇帝の寵愛を受け、宴にも付き従って(彼女には)暇がありません。
春には春の遊びに(皇帝と2人で)興じ、夜には(皇帝の)夜の相手を独占しました。
給電には美人が三千人いましたが、
(彼女は)その三千人分の寵愛を一身に受けたのです。
立派な御殿で化粧をし、夜には艶めかしく侍り、
美しい楼閣で宴が終わると、酔って春の気分にふけるのでした。



(彼女の)姉妹兄弟は皆、領地を賜り、
うらやましいことです、美しい光が(一族の)門戸に指しているようです。
とうとう世の中の父母たちの心には、
男子を産むことを重視させず、女子を産むのを重視させるようになったのです。

単語解説

閑暇
夜専夜「専」は「独占する、独り占めする」の意味
金屋立派な建物、御殿
遂令天下父母心「令」は使役を表す。「令AB」で「AをしてB(せ)しむ」と読み、「AにBさせる」と訳す


押韻

「暇と夜」、「人、身、春」、「土、戸、女」がそれぞれ韻を踏んでいます。

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・白居易『長恨歌(漢皇重色思傾国〜)』書き下し文・現代語訳と解説 その1

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『教科書 高等学校 古典B 漢文編』 三省堂
鎌田正、米山寅太郎 著 2011 『新漢語林 第二版』大修館書店

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