原文(白文)
驪宮高処入青雲
仙楽風飄処処聞
緩歌慢舞凝糸竹
尽日君王看不足
漁陽鞞鼓動地来
驚破霓裳羽衣曲
つづき
「九重城闕煙塵生〜」書き下し文・現代語訳と解説
■書き下し文
驪宮(りきゅう)高き処青雲に入り
仙楽風に飄(ひるが)へりて処処に聞こゆ
緩歌慢舞糸竹を凝らし
尽日君王看(み)れども足らず
漁陽の鞞鼓(へいこ)地を動かして来たり
驚破す霓裳(げいしょう)羽衣(うい)の曲
つづき
「九重城闕煙塵生〜」書き下し文・現代語訳と解説
■現代語訳
驪山にある離宮の高い所は、雲に隠れるほどです。
仙人の世界で演奏されるような美しい音楽が風に乗ってあちらこちらから聞こえてきます。
のどやかな歌の調べ、緩やかな舞は、管弦楽器の粋を凝らした物で、
皇帝は、一日中これを見ていても飽きることがありませんでした。
(そこに)漁陽(という土地)から進軍の(ときに鳴らす)太鼓が大地を動かしながら迫ってきて、
霓裳羽衣(という曲名)の曲を(興じていた人々を)、驚かし打ち砕いたのです。
つづき
「九重城闕煙塵生〜」書き下し文・現代語訳と解説
■単語解説
| 仙楽 | 仙人の世界で演奏されるような美しい音楽 |
| 驚破霓裳羽衣曲 | 皇帝の平穏な生活が打ち壊されたことを暗示している |
■押韻
「雲と聞」、「竹、足、曲」がそれぞれ韻を踏んでいます。
著者情報:走るメロスはこんな人
学生時代より古典の魅力に取り憑かれ、社会人になった今でも休日には古典を読み漁ける古典好き。特に1000年以上前の文化や風俗をうかがい知ることができる平安時代文学がお気に入り。作成したテキストの総ページビュー数は1,6億回を超える。好きなフレーズは「頃は二月(にうゎんがつ)」や「月日は百代の過客(くゎかく)にして」といった癖のあるやつ。早稲田大学卒業。