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白居易『長恨歌(漢皇重色思傾国〜)』書き下し文・現代語訳と解説 その1

著者名: 走るメロス
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原文(白文)

春寒賜浴華清池
温泉水滑洗凝脂
侍児扶起嬌無力
始是新承恩沢時
雲鬢花顔金歩揺
芙蓉帳暖度春宵
春宵苦短日高起
従此君王不早朝

■書き下し文

春寒くして浴を賜(たま)ふ華清の池
温泉水滑(なめ)らかにして凝脂を洗ふ
侍児扶(たす)け起こすに嬌(きょう)として力無し
始めて是(こ)れ新たに恩沢を承(う)くる時



雲鬢(うんびん)花顔金歩揺(きんほよう)
芙蓉(ふよう)の帳(とばり)暖かにして春宵(しゅんしょう)を度(わた)る
春宵短きに苦しみ日高くして起く
此(こ)れ従(よ)り君王早朝せず

■現代語訳

(彼女は)春のまだ寒い頃、華清池(の温泉)で湯浴みすることを許されました。
温泉の水は滑らかで、きめ細やかなつやのある白い肌を洗います。
侍女が抱え起こそうとするとなよなよとして弱々しくありましたが、
(これが)まさに初めて皇帝の寵愛を受けた時でした。



雲のように豊かでやわらかい髪、花のような顔、(歩けば揺れる)金のかんざし。
芙蓉でこしらえた帳の中は暖かく、(その中でともに)春の夜を過ごしました。
春の夜は短いことを恨めしく思い、(皇帝は)日が高く登ってから起きてきました。
このときから皇帝は、早朝の政務をしなくなりました。

■単語解説

凝脂きめ細やかなつやのある白い肌
侍児身の回りの世話をする女性、侍女
雲鬢雲のように豊かでやわらかい髪
芙蓉ハスの花の美称


■押韻

「池、脂、時」そして「揺、宵、朝」がそれぞれ韻を踏んでいます。

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・白居易『長恨歌(漢皇重色思傾国〜)』書き下し文・現代語訳と解説 その1

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『教科書 高等学校 古典B 漢文編』 三省堂
鎌田正、米山寅太郎 著 2011 『新漢語林 第二版』大修館書店

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