うづもる/埋もる
このテキストでは、ラ行下二段活用の動詞「
うづもる/埋もる」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
ラ行下二段活用
未然形 | うづもれ |
連用形 | うづもれ |
終止形 | うづもる |
連体形 | うづもるる |
已然形 | うづもるれ |
命令形 | うづもれよ |
■意味1:自動詞
埋まる、覆われて見えなくなる。
[出典]:
神無月のころ 徒然草
「木の葉に
埋もるる懸樋のしづくならでは、つゆおとなふものなし。」
[訳]:木の葉で
覆われて見えなくなっている懸樋のしづく(水がしたたり落ちる音)以外には、まったく音を立てるものがありません。
■意味2:自動詞
(才能や評価が世間に)
評価されないでいる、うずもれる。
[出典]:名利に使はれて 徒然草
「うづもれぬ名を長き世に残さんこそ、あらまほしかるべけれ...」
[訳]:埋もれることのない名声を長く世に残すということは、望ましいことであるが...