テストに役立つ!徒然草『家居のつきづきしく』の品詞分解
このテキストでは、
徒然草の一節「
家居のつきづきしく」(
家居のつきづきしく、あらまほしきこそ~)の品詞分解を記しています。
現代語訳
徒然草『家居のつきづきしく』の現代語訳
徒然草とは
徒然草は
兼好法師によって書かれたとされる随筆です。
清少納言の『
枕草子』、
鴨長明の『
方丈記』と並んで「
古典日本三大随筆」と言われています。
品詞分解
※名詞は省略しています。
■家居のつきづきしく、あらまほしきこそ、仮の宿りとは思へど、興あるものなれ。よき人の、のどやかに住みなしたる所は、さし入りたる月の色も、ひときはしみじみと見ゆるぞかし。
家居 | ー |
の | 格助詞 |
つきづきしく、 | 形容詞・シク活用・連用形 |
あらまほしき | 形容詞・シク活用・連体形 |
こそ、 | 係助詞 |
仮 | ー |
の | 格助詞 |
宿り | ー |
と | 格助詞 |
は | 係助詞 |
思へ | ハ行四段活用・已然形 |
ど、 | 接続助詞 |
興 | ー |
ある | ラ行変格活用・連体形 |
もの | ー |
なれ。 | 断定の助動詞・已然形 |
よき | 形容詞・ク活用・連体形 |
人 | ー |
の、 | 格助詞 |
のどやかに | 形容動詞・ナリ活用・連用形 |
住みなし | サ行四段活用・連用形 |
たる | 存続の助動詞・連体形 |
所 | ー |
は、 | 係助詞 |
さし入り | ラ行四段活用・連用形 |
たる | 存続の助動詞・連体形 |
月 | ー |
の | 格助詞 |
色 | ー |
も、 | 係助詞 |
ひときは | 副詞 |
しみじみと | 副詞 |
見ゆる | ヤ行下二段活用・連体形 |
ぞ | 係助詞 |
かし。 | 終助詞 |
■今めかしくきららかならねど、木立ものふりて、わざとならぬ庭の草も心ある樣に、簀子・透垣の頼りをかしく、うちある調度もむかし覚えてやすらかなるこそ、心にくしと見ゆれ。
今めかしく、 | 形容詞・シク活用・連用形 |
きららかなら | 形容動詞・ナリ活用・未然形 |
ね | 打消の助動詞・已然形 |
ど、 | 接続助詞 |
木立 | ー |
ものふり | ラ行上二段活用・連用形 |
て、 | 接続助詞 |
わざと | 副詞 |
なら | 断定の助動詞・未然形 |
ぬ | 打消の助動詞・連体形 |
庭 | ー |
の | 格助詞 |
草 | ー |
も | 係助詞 |
心 | ー |
ある | ラ行変格活用・連体形 |
樣 | ー |
に、 | 断定の助動詞・連用形 |
簀子・透垣 | ー |
の | 格助詞 |
たより | ー |
をかしく、 | 形容詞・シク活用・連用形 |
うちある | ラ行変格活用・連体形 |
調度 | ー |
も | 係助詞 |
むかし | ー |
覚え | ヤ行下二段活用・連用形 |
て | 接続助詞 |
やすらかなる | 形容動詞・ナリ活用・連体形 |
こそ、 | 係助詞 |
心にくし | 形容詞・ク活用・終止形 |
と | 格助詞 |
見ゆれ。 | ヤ行下二段活用・已然形 |
【ちょっと復習「あらまほし」の意味は?】