テストに役立つ!方丈記『安元の大火』の品詞分解
このテキストでは、
方丈記の一節「
安元の大火」(
予ものの心を〜)の品詞分解を記しています。書籍によっては「
大火とつじ風」と題するものや「
いんじ安元三年四月二十八日〜」から始まるもあるようです。
現代語訳
方丈記『安元の大火』わかりやすい現代語訳と解説
方丈記とは
方丈記は鎌倉時代に
鴨長明によって書かれた随筆です。
兼好法師の『
徒然草』、
清少納言の『
枕草子』と並んで「
古典日本三大随筆」と言われています。
品詞分解
※名詞は省略しています。
■予、ものの心を知れりしより、四十あまりの春秋を送れる間に、世の不思議を見ること、ややたびたびになりぬ。
予、 | 代名詞 |
もの | ー |
の | 格助詞 |
心 | ー |
を | 格助詞 |
知れ | ラ行四段活用・已然形または命令形 |
り | 存続の助動詞・連用形 |
し | 過去の助動詞・連体形 |
より、 | 格助詞 |
四十あまり | ー |
の | 格助詞 |
春秋 | ー |
を | 格助詞 |
送れ | ラ行四段活用・已然形または命令形 |
る | 存続の助動詞・連体形 |
間 | ー |
に、 | 格助詞 |
世 | ー |
の | 格助詞 |
不思議 | ー |
を | 格助詞 |
見る | マ行上一段活用・連体形 |
こと、 | ー |
やや | 副詞 |
たびたび | ー |
に | 格助詞 |
なり | ラ行四段活用・連用形 |
ぬ。 | 完了の助動詞・終止形 |
■去んじ安元三年四月二十八日かとよ。風激しく吹きて、静かならざりし夜、戌の時ばかり、都の東南より火出で来て、西北に至る。
去んじ | ー |
安元三年四月二十八日 | ー |
か | 係助詞 |
と | 格助詞 |
よ。 | 終助詞 |
風 | ー |
激しく | 形容詞・シク活用・連用形 |
吹き | カ行四段活用・連用形 |
て、 | 接続助詞 |
静かなら | 形容動詞・ナリ活用・未然形 |
ざり | 打消の助動詞・連用形 |
し | 過去の助動詞・連体形 |
夜、戌の時 | ー |
ばかり、 | 副助詞 |
都 | ー |
の | 格助詞 |
東南 | ー |
より | 格助詞 |
火 | ー |
出で来 | カ行変格活用・連用形 |
て、 | 接続助詞 |
西北 | ー |
に | 格助詞 |
至る。 | ラ行四段活用・終止形 |
■果てには朱雀門、大極殿、大学寮、民部省などまで移りて、一夜のうちに塵灰となりにき。
果て | ー |
に | 格助詞 |
は | 係助詞 |
朱雀門、大極殿、大学寮、民部省 | ー |
など | 副助詞 |
まで | 副助詞 |
移り | ラ行四段活用・連用形 |
て、 | 接続助詞 |
一夜 | ー |
の | 格助詞 |
うち | ー |
に | 格助詞 |
塵灰 | ー |
と | 格助詞 |
なり | ラ行四段活用・連用形 |
に | 完了の助動詞・連用形 |
き。 | 過去の助動詞・終止形 |
■火もとは、樋口富小路とかや。舞人を宿せる仮屋より出で来たりけるとなむ。
火もと | ー |
は、 | 係助詞 |
樋口富小路 | ー |
と | 格助詞 |
か | 係助詞 |
や。 | 間投助詞 |
舞人 | ー |
を | 格助詞 |
宿せ | サ行四段活用・已然形または命令形 |
る | 存続(完了)の助動詞・連体形 |
仮屋 | ー |
より | 格助詞 |
出で来 | カ行変格活用・連用形 |
たり | 完了の助動詞・連用形 |
ける | 過去の助動詞・連体形 |
と | 格助詞 |
なむ。 | 係助詞 |